2020.6.20 #国道を踏んではいけない旅 丸の内駅の北東から南東へ
こんな時勢なので「自転車で行ける程度の距離で」「人が多い場所に寄らない」旅行を思案した結果です。
この旅行について
国道を踏んではいけない、という条件である場所からある場所へ行けるかルートを考え、実際に旅行するというものである。
以前に国道を使ってはいけない旅というのを札幌→旭川で実施したことはあったが、そのときは「国道を通るのは禁止だが、国道と交差するのは可」としていた。しかし今回は、国道を踏むのが禁止、すなわち平面交差も禁止とする(立体交差なら可)。
でその条件で地図を見ていて思案したところ、名古屋市の日銀前交差点(地下鉄丸の内駅)の北東と南東を結ぶルートが見つかるということがわかり、それを実践することにしたのである。この交差点は国道19号と国道22号が交差しており、そこを通ることができないわけであるが、結局この2地点を移動するルートは70kmにもなった。
ルートは末尾をご覧ください。
ルールの補足
- 自転車と自動車の双方で実現可能なルートに限定する。自動車が走れないような道路の利用も、一方で自動車専用道路も禁止とする。
- 「自動車専用道路に並行して歩道がある」ような場合は認める。ただし、立体交差の関係が自動車道と歩道で変わらない場合に限る。
- 国道を踏むのが禁止というのは、国道と国道でない道路が平面交差しているとき、国道でない道路で国道を渡るのも禁止ということを意味する。ただし「国道が交差点で曲がっている」ような場合に、国道を通らない道を曲がって通っていくことは禁止しない。
- 地図によっては、国道の側道が国道でないように描画されていることもあるが、その場合も本設定では国道とみなす。例えば下記の図(Google Mapsより)では青線の部分が国道と表示されていないが、これも国道と扱い、図の上と下を通り抜けるのは禁止とする。
補足資料
今回のルートに関わる国道は以下の通り。スタート地点は「ほ」、ゴール地点は「り」である。
旅行記
詳細は当日の私のTwitterを見たほうがわかりやすいと思います。
「ほ」:スタート地点
この写真手前から奥へ向かえばよいだけなのだが、国道19号に隔てられているのでこのままは渡れない。
「ほ」→「へ」(国道41号)
今回の制限のもとでは、いかに国道との立体交差を見つけるかがポイントになるのだが、そのときに「大きい川」は活用できることが多いものと思われる。スタート地点から北上して庄内川・矢田川まで進み、国道41号が高架になっている箇所をくぐればよい(地図)。
←国道41号を越える(矢田川・庄内川 新川中橋)
「へ」→「と」(国道19号)
ここもまた矢田川の立体交差を活用(地図)。今回は矢田川の北を通ったが、南でも可能。
←国道19号を越える(矢田川 天神橋)
「と」→「ぬ」(国道302号)
ここで国道153号を「と」→「り」と抜けられればゴールなのだが、それは無理であった。そこで「と」→「ぬ」と国道302号を抜けることにするのだが、これも1か所だけ通れる場所があったというところであった。
使ったのは、地下鉄の上社駅付近、国道302号が県道60号と立体交差する付近(地図)。一般道が国道302号をくぐる箇所が存在している。国道302号から側道が伸びてはいるが、連続した側道ではないとみなして通れると判定した。
※改めて考えてみると、自動車なら県道60号をそのまま通り、歩行者・自転車は付属の歩道橋を渡るという手もあった。
ちなみに矢田川を使って国道302号を抜けると「と」→「に」と抜けることになるのだが、これでは国道363号を越えられず詰んでしまった。
←左右から国道の側道が伸びてきていますが、これは側道が連続しているとはみなしがたいと判定、使ってよいものとみなしました
「ぬ」→「た」(国道153号)
ここが今回一番の難所。前述の通り国道153号は「と」→「り」では立体交差で抜けられない。
では「ぬ」→「た」なら抜けられるのかというと、抜けられるのだが、その場所が国道153号・国道302号の交点から10km(上社駅からだと17km)ほど離れた みよし市 まで行かないとならなかったのである(地図)。(国道153号との立体交差はあるにはあるのだが、大半が側道付きなので今回のルールだと通れないのである)
ここで旅程としては折り返しとなるのだが、越えないとならない国道はあと1本のみである。
「た」→「り」(国道302号)
最後は国道302号を越えてゴールなのだが、ここでは名鉄の有松駅付近、国道302号が国道1号と合流するために高架になっている場所を利用する(地図)。
道は2通りあるのだが、うち一つは一方通行であるため、自動車なら「た」→「り」(東から西)の向きでしか利用できず、逆向きならもう一つの道を使う必要がある。
経路1
←有松駅の踏切の南側。一方通行の道路があるので入る
←実はここがかつての東海道。なので古い建物も
←高架をくぐる
経路2
←有松駅の踏切の北側。中央分離帯があるので、自動車の場合は入る向きに注意
←細い路地を通らないとならない
←高架をくぐる
あとは名古屋市内を国道1号にぶつからないようひたすら走り、ゴール(出発地点から道路を挟んだ向かい)に到着。
ルート
こんなルートでした。Google Mapsのサイトで開く
想定されるので書いておく質問
補足資料再掲
このルートでは東に抜けましたが、西に抜けるルートはなかったのでしょうか?
検討してみましたが、たぶん不可能です。国道22号・国道247号・国道1号のガードが堅かったです。
庄内川(図中の薄い青線)を使えば、補足資料におけるスタート地点の「ほ」から「ち」「を」「そ」と進むことは可能でしたが、
- 「ち」から「り」へ国道19号を立体交差で抜けるルートはありませんでした。ノーチャンスってくらい全部平面交差でした。(金山駅付近で鉄道とは立体交差しているが、道路は平面交差)
- 「そ」から「わ」へ行けるルートもありませんでした(厳密には、国道23号を抜けるだけならできるのだが、その先へ進めない)。
- 「ち」から「わ」「か」へ行けるルートもありませんでした。図だとわかりにくいですが、ここの境界は1kmにも満たず、立体交差もありませんでした。
- 「そ」と「つ」は川(堀川)に隔てられて、国道以外では往来不能です。