{{outline}} こんな時勢なので「自転車で行ける程度の距離で」「人が多い場所に寄らない」旅行を思案した結果です。 !!! この旅行について '''国道を踏んではいけない'''、という条件である場所からある場所へ行けるかルートを考え、実際に旅行するというものである。 以前に[[国道を使ってはいけない旅|2012.7.14〜7.16 LDD12Summer参加の旅]]というのを札幌→旭川で実施したことはあったが、そのときは「国道を通るのは禁止だが、国道と交差するのは可」としていた。しかし今回は、国道を踏むのが禁止、すなわち'''平面交差も禁止とする(立体交差なら可)'''。 でその条件で地図を見ていて思案したところ、名古屋市の日銀前交差点(地下鉄丸の内駅)の北東と南東を結ぶルートが見つかるということがわかり、それを実践することにしたのである。この交差点は国道19号と国道22号が交差しており、そこを通ることができないわけであるが、結局この2地点を移動するルートは'''70km'''にもなった。 {{image "data/20200620/_course.png","今回のコース",394,198,*}} ルートは末尾をご覧ください。 !! ルールの補足 * '''自転車と自動車の双方で実現可能なルートに限定する'''。自動車が走れないような道路の利用も、一方で自動車専用道路も禁止とする。 ** 「自動車専用道路に並行して歩道がある」ような場合は認める。ただし、立体交差の関係が自動車道と歩道で変わらない場合に限る。 * 国道を踏むのが禁止というのは、国道と国道でない道路が平面交差しているとき、国道でない道路で国道を渡るのも禁止ということを意味する。ただし「国道が交差点で曲がっている」ような場合に、国道を通らない道を曲がって通っていくことは禁止しない。{{br}}{{image "data/20200620/_rule_crossing.png","交差点の制約",393,192,*}} * 地図によっては、国道の側道が国道でないように描画されていることもあるが、その場合も本設定では国道とみなす。例えば下記の図([Google Mapsより|https://www.google.co.jp/maps/@35.0542204,136.9383292,17.5z])では青線の部分が国道と表示されていないが、これも国道と扱い、図の上と下を通り抜けるのは禁止とする。{{br}}{{image "data/20200620/_rule_side.png","側道の制約",288,250,*}} !! 補足資料 今回のルートに関わる国道は以下の通り。スタート地点は「ほ」、ゴール地点は「り」である。 {{image "data/20200620/_outline.png","国道の位置関係",424,403,*}} !!! 旅行記 詳細は[当日の私のTwitter|https://twitter.com/h_hiro_/status/1274179794154827780]を見たほうがわかりやすいと思います。 !! 「ほ」:スタート地点 この写真手前から奥へ向かえばよいだけなのだが、国道19号に隔てられているのでこのままは渡れない。 {{image "data/20200620/P_20200620_121123s.jpg","スタート地点",300,400}} !! 「ほ」→「へ」(国道41号) 今回の制限のもとでは、いかに国道との立体交差を見つけるかがポイントになるのだが、そのときに「大きい川」は活用できることが多いものと思われる。スタート地点から北上して庄内川・矢田川まで進み、国道41号が高架になっている箇所をくぐればよい([地図|https://www.google.com/maps/@35.2175727,136.9103152,19.08z])。 {{image "data/20200620/Screenshot_20200620-130205149-1s.png","国道41号を越える経路",399,398}} {{image2 "data/20200620/P_20200620_130140_1s.jpg","国道41号を越える(矢田川・庄内川 新川中橋)",400,300}} !! 「へ」→「と」(国道19号) ここもまた矢田川の立体交差を活用([地図|https://www.google.com/maps/@35.2037354,136.942843,18.54z])。今回は矢田川の北を通ったが、南でも可能。 {{image "data/20200620/Screenshot_20200620-132554170-1s.png","国道19号を越える経路",400,386}} {{image2 "data/20200620/P_20200620_133228_1_1s.jpg","国道19号を越える(矢田川 天神橋)",400,300}} !! 「と」→「ぬ」(国道302号) ここで国道153号を「と」→「り」と抜けられればゴールなのだが、それは無理であった。そこで「と」→「ぬ」と国道302号を抜けることにするのだが、これも1か所だけ通れる場所があったというところであった。 使ったのは、地下鉄の上社駅付近、国道302号が県道60号と立体交差する付近([地図|https://www.google.com/maps/@35.1730285,137.0040559,18.46z])。一般道が国道302号をくぐる箇所が存在している。国道302号から側道が伸びてはいるが、連続した側道ではないとみなして通れると判定した。{{br}}※改めて考えてみると、自動車なら県道60号をそのまま通り、歩行者・自転車は付属の歩道橋を渡るという手もあった。 ちなみに矢田川を使って国道302号を抜けると「と」→「に」と抜けることになるのだが、これでは国道363号を越えられず詰んでしまった。 {{image "data/20200620/Screenshot_20200620-150010654_1s.jpg","国道302号を越える経路(上社駅付近)",399,383}} {{image2 "data/20200620/P_20200620_145954_1s.jpg","左右から国道の側道が伸びてきていますが、これは側道が連続しているとはみなしがたいと判定、使ってよいものとみなしました",400,300}} !! 「ぬ」→「た」(国道153号) ここが今回一番の難所。前述の通り国道153号は「と」→「り」では立体交差で抜けられない。 では「ぬ」→「た」なら抜けられるのかというと、抜けられるのだが、その場所が国道153号・国道302号の交点から'''10km'''(上社駅からだと17km)ほど離れた みよし市 まで行かないとならなかったのである([地図|https://www.google.com/maps/@35.0865956,137.0955009,19.33z])。(国道153号との立体交差はあるにはあるのだが、大半が側道付きなので今回のルールだと通れないのである) ここで旅程としては折り返しとなるのだが、越えないとならない国道はあと1本のみである。 {{image "data/20200620/Screenshot_20200620-164343074-1s.png","国道153号を越える経路",399,283}} {{image "data/20200620/P_20200620_164430_1s.jpg","国道153号を越える(みよし市 打越隧道)",400,300}} !! 「た」→「り」(国道302号) 最後は国道302号を越えてゴールなのだが、ここでは名鉄の有松駅付近、国道302号が国道1号と合流するために高架になっている場所を利用する([地図|https://www.google.com/maps/@35.069497,136.9664371,17.75z])。 道は2通りあるのだが、うち一つは一方通行であるため、自動車なら「た」→「り」(東から西)の向きでしか利用できず、逆向きならもう一つの道を使う必要がある。 {{image "data/20200620/Screenshot_20200620-185138133_1s.jpg","国道302号を越える経路(有松駅付近)。2つありますが一方通行に注意",400,369}} 経路1 {{image2 "data/20200620/P_20200620_184036_1s.jpg","有松駅の踏切の南側。一方通行の道路があるので入る",400,300}} {{image2 "data/20200620/P_20200620_190547s.jpg","実はここがかつての東海道。なので古い建物も",400,300}} {{image2 "data/20200620/P_20200620_190712s.jpg","高架をくぐる",300,400}} 経路2 {{image2 "data/20200620/P_20200620_185601_1s.jpg","有松駅の踏切の北側。中央分離帯があるので、自動車の場合は入る向きに注意",400,300}} {{image2 "data/20200620/P_20200620_185903s.jpg","細い路地を通らないとならない",400,300}} {{image2 "data/20200620/P_20200620_190104s.jpg","高架をくぐる",300,400}} あとは名古屋市内を国道1号にぶつからないようひたすら走り、ゴール(出発地点から道路を挟んだ向かい)に到着。 {{image "data/20200620/P_20200620_202930_1s.jpg","ゴール地点",400,300}} !!! ルート こんなルートでした。[Google Mapsのサイトで開く|https://www.google.com/maps/d/drive?state=%7B%22ids%22%3A%5B%2216X_KeAjfOXDxXw_BlXzRQPgSNyiGwjbc%22%5D%2C%22action%22%3A%22open%22%2C%22userId%22%3A%22118437335872055520065%22%7D&usp=sharing] {{tag ""}} !!! 想定されるので書いておく質問 補足資料再掲 {{image "data/20200620/_outline.png","国道の位置関係",424,403,*}} !! このルートでは東に抜けましたが、西に抜けるルートはなかったのでしょうか? 検討してみましたが、たぶん不可能です。国道22号・国道247号・国道1号のガードが堅かったです。 庄内川(図中の薄い青線)を使えば、補足資料におけるスタート地点の「ほ」から「ち」「を」「そ」と進むことは可能でしたが、 * 「ち」から「り」へ国道19号を立体交差で抜けるルートはありませんでした。ノーチャンスってくらい全部平面交差でした。(金山駅付近で鉄道とは立体交差しているが、道路は平面交差) * 「そ」から「わ」へ行けるルートもありませんでした(厳密には、国道23号を抜けるだけならできるのだが、その先へ進めない)。 * 「ち」から「わ」「か」へ行けるルートもありませんでした。図だとわかりにくいですが、ここの境界は1kmにも満たず、立体交差もありませんでした。 * 「そ」と「つ」は川(堀川)に隔てられて、国道以外では往来不能です。